各種注意報・警報について


海の釣り堀は海上に設置されているため、場所によっては予約したにもかかわらず、急遽当日になって天候が悪化し営業中止となる場合があります。したがって、釣行予定日の天候が悪くなりそうだと予想される場合は、このことを頭に入れておいて下さい。

特に瀬戸内海・家島等の、往復に渡船を利用する各釣り堀では、晴れていても風の強い日(波が高い日)には営業できなくなることがあります。

釣り人ならずとも、アウトドアレジャーには気象情報は欠かせません。ここでは、各種注意報や警報についてまとめてみました。


注意報には次のものがあります。意外と軽視しがちですが、雷注意報発令時は釣りにはかなり注意が必要です。カーボンロッドなどは「雷さん、いらっしゃい」と言ってるのと同じこと。落雷のおそれが感じられたら、ただちにロッドをケースにしまい、出来るだけ離れて下さい。
また、「注意度」はこれら注意報・警報の海釣りへの影響を私的観点から見たもので、絶対的なものではありません。
※各データは瀬戸内海(神戸海洋気象台/神戸地方海上予報区)が基準です。
注意報名注意度発令のおおよその基準
強風注意報陸上平均最大風速が12m/s、海上平均最大風速が15m/sをこえる場合。
風雪注意報風速が強風注意報の基準をこえ、かつ降雪を伴う場合。
大雨注意報1時間雨量が20ミリ以上、総雨量が平地で50ミリ、山地で100ミリ以上の場合。3時間雨量が50ミリ以上の場合。24時間雨量が平地で70ミリ、山地で150ミリ以上の場合。
高潮注意報台風や強い低気圧の接近により、気圧降下や強風のため海水が海岸に吹き寄せられ、満潮時と重なるなど海面が異常に高くなり、海水による浸水被害が起こるおそれがあり、潮位が東京湾平均海面(T.P)上1.2mをこえる場合。
波浪注意報風浪(風によって起こされた波)、うねり等によって波高(有義波高)が1.5mをこえる場合。
雷注意報激しい雷がおこって落雷のおそれがある場合。
洪水注意報大雨注意報の基準の雨が降って河川が増水し、氾濫のおそれのある場合。
濃霧注意報視程が陸上で100m以下、海上で500m以下の場合。
大雪注意報24時間降雪による積雪が平地で10cm、山地で20cm以上の場合。
低温注意報低温(姫路測候所で気温−4℃以下)のため農作物に著しい被害が、また水道管が広い範囲で破裂する事故が起こると予想される場合。
着雪注意報着雪が著しく、通信線や送電線に被害がおこると予想され、24時間降雪量が20cm以上で気温2℃以下の場合。
霜注意報4月以降の晩霜により農作物に著しい被害が予想され、姫路測候所の最低気温が2℃以下の場合。
なだれ注意報積雪の深さが70cm以上あり、20cm以上の降雪が予想される場合。積雪の深さが50cm以上あり、最高気温が姫路測候所で9℃以上、またはかなりの降雨が予想される場合。
乾燥注意報×空気が乾燥し、最小湿度40%以下、実効湿度が60%以下の場合。


警報には次のものがあります。警報発令時に釣りに行く人はまずいないと思いますが・・・。

警報名注意度発令のおおよその基準
暴風警報陸上平均最大風速が20m/s、海上平均最大風速が25m/sをこえ重大な災害が起こると予想される場合。多少の雨を伴う場合もある。
暴風雪警報風速が暴風警報の基準をこえ、かつ降雪を伴う場合。
大雨警報1時間雨量が40ミリ以上、総雨量が平地で100ミリ、山地で200ミリ以上の場合。3時間雨量が平地90ミリ、山地で100ミリ以上の場合。24時間雨量が平地で150ミリ、山地で300ミリ以上の場合。
高潮警報高潮注意報同様で、かつ潮位が東京湾平均海面(T.P)上1.8mをこえる場合。
波浪警報波浪注意報同様で、かつ波高(有義波高)が3.0mをこえる場合。
洪水警報大雨警報基準の雨が降り、また河川の氾濫等の重大な災害のおそれのある場合。
大雪警報24時間降雪の深さが平地で20cm以上、山地で40cm以上の場合。


さらに、海上警報として次のものがあります。

海上警報名種別発令のおおよその基準
海上ウネリ警報一般警報海上の風力が7以下で波高4m以上の場合。
海上風警報一般警報海上の風力が7の場合。
海上濃霧警報一般警報濃霧により視界が1000m以下の場合。
海上強風警報強風警報海上の風力が8〜9の場合。
海上暴風警報暴風警報海上の風力が10以上。ただし、熱帯低気圧による風力12の場合を除く。
海上台風警報台風警報熱帯低気圧による風力12の場合。

※参考文献:姫路気象株式会社刊「気象暦」


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